後部硝子体剥離にともなう飛蚊症について
・ある日突然 視界に糸くず・髪の毛・輪のような物が見えはじめ、常に気になる
・発症は60才前後が多い(強度近視や外傷の既往があると若い人でも)
※暗いところで稲妻のように光る場合もあります
飛蚊症の原因は……硝子体(しょうしたい)の老化
若いときは硝子体は眼球の壁(網膜)にくっついている(a)が、加齢や眼の打撲等で硝子体が眼球の壁(網膜)から剥がれる(b)。飛蚊症の正体は硝子体を包んでいる膜の分厚い部分(c)。
硝子体剥離の過程で網膜に穴があくと‥‥網膜剥離になる可能性大!
まず、散瞳眼底検査 ※1
眼底検査の結果 網膜裂孔なしの場合‥‥網膜剥離の危険なし ※2
眼底検査の結果 網膜裂孔ありの場合‥‥網膜剥離の危険あり
裂孔のみで剥離が始まっていない場合は「レーザー治療」、すでに剥離が始まっている場合は手術が必要です ※3
※1 瞳孔を開く目薬を使用します。検査後3〜4時間くらいは まぶしく見にくい状態が続きます。その間は、運転は危険です。
※2 まれに初回の眼底検査で裂孔が見つからないこともあります。「裂孔なし」と診断されてもしばらくは見え方の変化に注意してください。
※3 裂孔が見つかっても、剥離になる危険性の少ない場合、レーザー治療が不要のこともあります。また、裂孔が大きい場合や硝子体からの網膜の牽引が強い場合は、レーザー治療ではなく手術が必要になることもあります。
「網膜裂孔のみ」の段階であればレーザー治療で剥離を阻止できます※。飛蚊症が出たらすぐに眼底検査を!