視力低下の子どもさんが集中して受診された場合の診療制限について
例年4月~6月は学校から検診結果がいっせいに通知さるため、視力低下等の通知を受けた子どもさんがこの時期に集中して受診されます。
子どもさんの視力検査は時間がかかるので、患者数が多いと皆様に長時間お待たせすることで多大なご迷惑をおかけするのと同時に、緊急性の高い病気の診療に支障をきたす可能性があり、また、高齢の患者さんでは体調不良を訴えられることもしばしばです。
当院では、こどもさんの屈折異常(近視、遠視、弱視等)の診療に力を入れており(下記)、検査や説明に時間をかけております。そのため、一日に診察できる患者数には限りがあります。
上記のような理由で、視力低下で受診された子どもさんが集中した場合に限ってではございますが、緊急性のないケースについては、当日の診察をお断りさせていただく場合がございます。ご理解のほどお願いいたします。
尚、「急に見にくくなった」「痛みや充血等がある」などの場合は、遠慮なく申し出てください。
【当院の屈折異常(近視、遠視、弱視等)の診療について】
当院では、こどもさんの近視・遠視・乱視の度を調べるために、一般的なオートレフラクトメーター以外にもスポットビジョンスクリーナー、医師による検影法、眼軸長と角膜曲率測定による屈折値の推測を行います。このような様々な検査を行う理由は、小児の場合は誤差が出やすく、実際は正視や遠視でも近視の結果が出ることがあり、また、近視の場合でも実際より度が強く出る傾向があるため、誤診の可能性や合わないメガネを処方することになる危険性があるからです。
メガネが必要と判断された場合は、各種検査結果と視力検査の結果を照合し、処方眼鏡上のオーバースキア(度数のチェック)を行い、なるべく一度の受診で適切な度のメガネの処方箋を発行するよう努めております。